植物療法  研究トピックス
No. 2 ラビットアイ種のブルーベリー葉、中性脂肪の蓄積を抑える効果あり!
~葉の熱水抽出物の脂質代謝に及ぼす影響を肥満ラットで確認~

薫る風吹くこの季節はブルーベリーが可愛い花を咲かせ、マルハナバチが花粉をもらいながら、受粉に勤しんでいる時期だ。これから季節が進み、夏になると、美味しいブルーベリーの実が市場にでまわるようになる。北米のネイティブアメリカンが愛したブルーベリーは、やがて海を渡り、日本にもやってきた。日本で栽培されているものにもいくつか種があり、そのうちのラビットアイ種とは学名ではVaccinium ashei  、暖かい地を好み、実の色が赤からブルーへと変わっていくという品種である。

今回紹介する論文は、アントシアニンたっぷりのブルーベリーの実ではなく、葉の効用についてのことであり、ラビットアイの葉が脂質代謝に及ぼす影響について、肥満ラットの肝臓への中性脂肪の蓄積をみることにより検討している。

実験の一つは葉の熱水抽出物、更にはフラボノールグルコシドやプロアントシアニジンの分画の抽出物を一緒に食餌することによって、血清のコレステロール値を下げるかどうかをみている。

抗高脂効果として肝臓の酵素の活性をみたところ、熱水抽出物が肝臓での脂質代謝を賦活し、プロアントシアニジン分画が、脂質分解を進めることが明らかとなった。また、体内の炎症反応の指標であるC反応性タンパク質の血中濃度を下げ、クロロゲン酸とルチンの分画、及びFG分画は肥満ラットの代謝の不調に影響を与えることも確認されている。

これらの結果より、ラビットアイ種の葉からの抽出物、特にフラボノールグルコシドやプロアントシアニジン分画は、肥満ラットに抗高脂薬としてはたらくことが示唆された。

実ではなく、葉を材料にティーをつくる・・。ネイティブアメリカンが愛するブルーベリーから与えられたもう一つの恵みについて、期待が寄せられている。

【文献】Inoue N, Nagao K, Nomura S, Shirouchi B, Inafuku M, Hirabaru H, Nakahara N, Nishizono S, Tanaka T, Yanagita T. Effect of Vaccinium ashei reade leaf extracts on lipid metabolism in obese OLETF rats Biosci Biotechnol Biochem. 2011;75(12):2304-8..

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